蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

感想:清春『夜、カルメンの詩集』

 

夜、カルメンの詩集(初回盤)

夜、カルメンの詩集(初回盤)

 

 

 とっかかりやすい「スパニッシュ」というキーワードは僕にとってどうでもよく。
 弦楽器が入っているからか、1stアルバム「poetry」の雰囲気を想起させられました。
 素人の感覚で思うに、複雑なことはやっていないけれども、その分、高度だなあと。音の間を味わえる。勿論、歌詞も抜群にいいです。
 特に好きな曲、Best 3。
3.「美学」

ただ、僕らは弱き美学
虚像の群れから 忘れられたね
さぁ貫くよ 

 直球ですね。
 

2.「赤の永遠」
 これは楽曲の構成が好きです。

 

1.「貴方になって」

どうか思って 僕と出会って 全て変わったって
僕を想って 時が止まって 真実だったって

あの日出会って 生まれ変わって 今のそのままだって
どうか想って この人生が 輝いていたって

あなたに会って あなたになって 今日も想って Ah
あなたへ愛を 在るべき愛を 至らない愛を Ah

 これがライヴで初披露されたときに丁度立ち会って、そのときからこの歌の虜になりました。

 

 聴きながら書いて、涙ぐんでおります。

麻のコート

 前回の日記から三日空いてしまいました。時間があるにもかかわらずサボっていたわけではありません。

 二十四日。一歩も外へ出ず、何も食べずに眠りこけていました。一回二度寝をすると延々と眠ってしまうのです。何度も起きて、何度も夢を見て。

 二十五日。そのせいか絶不調で、体調が回復するまで待たざるをえなかった為遅刻してしまい、労働の終わりに職場の人から叱責され、びくびくしながら帰路に就いたら、電車が動いておらず、一時間半ほど寒いプラットホームのベンチで待って。

 二十六日。僕のような精神障害者はアルバイトすら許されないのか。死んでしまえばいいのか。そんなことを、想い。

 今日。埋め合わせの為、出勤。ずっとお腹の調子が悪く、また、夕方からは眩暈が。思いつめていて、でも、今日は清春さんのニュー・アルバム『夜、カルメンの詩集』が聴けるから頑張ろうって持ちこたえて。帰宅してお風呂に入るまでずっと聴いて、出てからも聴いて。麻のコートを買ったことだし、春まで生きていたいなって。

It's My Life

 他人事ではないこと。しかし、すべてを自分のこととして受け入れてしまったら、許容量を超えてしまうだろう。いつも思う。線引きのことを。

 たとえば、どこからが空でどこまでが地上か。地上何メートルから、という定義があるのだろうか。仮に地上三千メートルだとしよう。海面から見上げれば、そこは空と言える。でも、富士山だったら、そこは地上だ。

 定義は、誰かがつくったもの。でも、僕はあらゆるものはグラデーションであったり、多面的であったりするので、本当は言葉通りそのものは存在しないと考える。

 ただ、決めなくちゃ話が進まないから、仕方なく定義している、のだろう。

 このマナミさんの言葉に胸を打たれた。僕もそうだ。インターネットで触れる様々なニュースや話題も、毎日の疲れでピンと来ない。僕は痛みのわからない人間。

美術から

 美術(若しくは芸術全般)はそれそのままあって。でも、鑑賞した者は言葉に変換して捉える。

 いつも言葉がある。ついてまわる。逃げられない。

 言葉は武器にもなるし、防具にもなる。魔法にさえなる。アクセサリーとして使ったっていい。変幻自在。使う人の意のまま。けれども、うまく言葉にできないことのほうが多い。

 何が言いたいのか自分でもわからないが、とにかく、もっと言葉に気をつけて使っていこうと思った。

感想:美術手帖2018年3月号 特集「言葉の力。」

 

美術手帖2018年3月号

美術手帖2018年3月号

 

 

 僕は東日本大震災にピンときていなかった、らしい。あれだけの津波被害や原子力発電所災害を他人事だと思っていた、ようだ。

 当時、怖いと感じていた筈なのだが、所詮メディアの向こう側の出来事だと矮小化して捉えていたみたいだ。そんな記憶が呼び覚まされた鼎談に始まり、様々な言葉と美術・芸術とのかかわりに関するインタビューが掲載されている。

 みんな教養があるし、深く考えていて賢いなあという、レベルの低い感想しか言えない。

 役立ちそうだったのは、「短歌をつくってみよう。」という誌上ワークショップ。実際に短歌をつくろうとは思わなかったけれども、手法・技術は取り入れたい。

 僕はできることを、思えることをやるしかない。そして、この言葉が届く範囲にいる人に伝わればいい。革命を起こそうだなんて大望はないのだから。

楽しいことを

 ふと気づいた。僕の暮らし、「楽しいなあ」と思うことがあんまりない。

 ライヴは楽しいよ。でもそれは、ハレであって、日常ではない。

 そして、日々、移動中も労働中も音楽に浸かる生活だけれども、マイナスをゼロにすることだから、楽しみとは、たぶん、違う。

 楽しいことをしたい。楽しいことだけをしたい。

 もっと文学に打ち込めるように。

gqjapan.jp

 

 この逸話を堀江由衣さんのラジオで聴いた。

 コストダウンに関する話だが、改善にも応用できる気がする。

 ドラスティックに。

 では、具体的に僕はどうすればいいだろう?

 活動時間を増やすのではなく、逆に睡眠時間を増やすことではないだろうか? 

 しっかりと眠れば、日中しっかりと活動できる。それに活動時間が限られれば、おのずと選択と集中を迫られる。

 "trial and error"

 今夜から実践してみます。

 

 

 久しぶりに、今夜の一曲。


清春 / 狂った果実

溺れる

 冬の闇の深い夜、桟橋のようなところに居た。そこがわかったのは後になってからだったが。

 僕は、何を思ったか、勢いよく軽やかに大きく跳ねて前に進み、着地する。

 と、眼前は川であった。危ないところだった。ここで今居るところが桟橋だと認識した。

 後ろに居る母に、そのことを伝えようとすると、僕の横をすり抜け、川に落ちてしまった。母は、からきし泳げない。あっという間に沈んでいく。

 僕は何のためらいもなく飛び込んだ。衣服が水を吸収し、重い。着衣水泳はしたことがなかった。僕は溺れた。

 気がつくと病院のベッドの上にいた。僕は一度死んだらしい。

 だが、そんなことはどうでもいい。母は?

 生きていた。否、生き返っていた。僕も母も溺れて死んだが、生き返ったのだ。

ゆるい目標

 たびたび語りますが、僕は国語の成績が良くありませんでした。どうして今のように文章が書けるようになったのか……

 振り返ってみると、作文の技術を習った覚えがありません。もしかしてそういう授業があったのかもしれませんが、少なくとも僕には身につきませんでした。

 しかし今僕は、お金にはなっていないし、同人ではありますが、文士をやれています。名乗った者勝ちです。

 でも最近、あまりにツイキャスばかりをしていて、そこが揺らいでいました。

 そもそも、僕は売文をしたいのでした。売文家になってお金を稼ぎたいのでした。

「それ一本で暮らしていこう」とまでは夢見ていませんが、人生の中心になればいいと思っています。

 そう考えると、喋るという出力も大切なことではあるのでしょうが、偏ってはならないでしょう。やはり、一番は、書くこと。

 そこで、目標設定。一日、四百字。ただの垂れ流し日記でもいいから。

 入力も増やします。とにかく本を読むこと。特に、小説を。お金がかかりますが、もし冒頭がつまらなかったら、そこですぐに読むことを止めていいルールで(Amazonで買わずに本屋さんで試し読みをすればいいのでは?)。

 と、これを声に出して配信をしながら書きました。

感想:清春 『KIYOHARU 25 TIMES DEBUT DAY』 at 岐阜 club-G 二月九日

 お昼には岐阜に到着。ライブハウスの近くの喫煙所から戻ろうとしたら、裏口で何やら清春さんがテレビカメラの前でインタビューを受けている模様。僕はそれを遠巻きに眺めていました。すると、インタビュアーの人と一緒にどこかへ。

 物販では会場限定CDとショルダーバッグを購入。

 前説でWエンジンのチャンカワイ氏が登場。さっきの謎が解けました。「バズリズム」というテレビ番組で今日のロケや公演の映像が使われるそうです。オンエア日は未定だそうです。

 本編。一曲目、「赤の永遠」はすごく僕好みのアレンジになっていてよかった。「JUDIE」と「アモーレ」をやったあと、再びチャンカワイ氏が登場。清春さんと漫才のようなやりとりをして、あゝ、清春さんてメモリアル・デイにこういうことやる方だったなあと思い出しました。何年か前のバースデイにクールポコを呼んだり、黒夢でもホリケンさんを呼んだり。

 あと、『夜、カルメンの詩集』は、レコーディングしたものから2曲外されたそうです。そのうち1曲は「ジプシー」。差別的な意味があるとして、放送自粛用語にもなっていますね。いつか会場限定販売をしたいとのこと。

 ほかには何をやったかな。「罪滅ぼし野ばら」、夜を、想う」、「シャレード」、「眠れる天使」、「美学」、「妖艶」、「ベロニカ」らへん。最後はお決まりの「ALIEN MASKED CREATURE」、「COME HOME」。

 アンコール1では、やっぱり「For Dear」、「ICE MY LIFE」。アンコール2では、「少年」、「忘却の空」、「Feeling High & Satisfied」。アンコール3では、「貴方になって」、「EMILY」、「あの詩を歌って」。

 段々曲数が減って、おしゃべりが長くなっていくのはちょっと悲しいですが、歳を重ねるってことですよね。

 

シャガール展 三次元の世界

シャガール展。あまり目立って紹介されてこなかった彫刻作品(また、ほかの立体物も)を中心?  というか推している展示。絵もいっぱいありましたが。


ぼんやり行くつもりだったところ、先に立ち寄ったDeity's watchdogの店長さんがシャガールをお好きだったようで少し教えていただきました。ちなみにピアスを買いました。

 

全体的に僕の趣味に合いませんでしたが、ただ、なんか力があるなあという印象はありました。特に、彫刻「ヤコブの梯子」。ひっそり片隅にあったのですが、僕には一等輝いて見えました。

 

それよりも、次回の展示、「真島直子  地ごく楽」が興味深く、ぜひ生で見てみたいと思っています。