蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

三連休・一日目

 寝不足でむかえた朝は、気持ちが悪かった。

 競艇を観に行きたい。モンキーターンを観に行きたい。ふと、そう思った。愛知県には常滑(とこなめ)と蒲郡(がまごおり)がある。地理的には隣県の浜名湖もそう遠くない。インターネットで調べる。ちょうど常滑で開催されていた。でも、行こうか、行くまいか躊躇う。雨だし、寒いし……。大須には行くつもりだから、とりあえず名古屋方面の電車に乗って考えることにした。

 いつもは眠れる電車の中で眠れなかったので、競艇観戦に決めた。十時十五分ごろ、常滑駅に着く。駅も道もレース場も閑散としている。実はここに来るのは二回目。幼少時、両親に連れられ、焼き物展を観に来た。常滑は焼き物の町なのだ。

 舟券も買わず、1マーク前でひたすら六艇のターンを観る。4レースが終わって満足したので、大須に向かう。

 ファッション欲が復活したので、Deity's watchdogに行く。ひらがなうぃじゃのノーカラーのシャツを買おうと思っていたのだが、記憶と違って半袖だった。半袖のシャツはわたしの美学に合わないので買わず、入荷したばかりのワイドパンツを買った。あと、初イヤーカフも。店を去ろうとしたところで眩暈。店長さんに介助していただき、その場をしのぐ。

 帰宅すると、注文していた三冊の本と二枚のCDが届いていた。明日、鑑賞しよう。

2-6-3。荒れましたなあ。

感想:清春「KIYOHARU 25TH ANNIVERSARY YEARS fc only『愛の巣』」 at 名古屋クラブクアトロ 4/2

 感じてきました。特別に珍しい曲をやるわけでもなく、高値安定。ファンクラブ限定だから、トーク多めでした。

「club「HELL」」でミスして中断、そこからの流れでカヴァー・アルバムには、わたしも大好きな「傘がない」が入ると。

 「TWILIGHT」と「シャレード」でゆらゆらして、「貴方になって」で沁みて、締めの「EMILY」、「HAPPY」で昂ぶって。

 やっぱりライヴはいいですね。

感想:曽田正人『Change!』4巻

Change!(4) (KCデラックス)

Change!(4) (KCデラックス)

 

 この漫画を1巻から読んでいます。高校生ラッパーのお話です。ラップは、わたしが感じるところで言うと、落語と同じで、「巧いと感心するけれども、おもしろいとは思わない」ものなのですが、この漫画はおもしろいです。

 それはなぜか。文字で自分のペースで読めるからです。これが音楽になってしまうと、言葉として何を言っているのかわからないし、速くてついていけません。

 また、漫画ですから大きなストーリーがあります。だから、この作品のラップをおもしろがれます。

 4巻では、ラップバトルは「(和歌の)贈答歌や歌合を超高速・即興でやるようなもの」と主人公の父が表すのですが、そこに日本人が広い意味の「歌」を好む歴史を感じました。お薦めです。

 詩は難しい。書くのも、読むのも。だからと言って、遠ざけるのは違うと思った。わたしは文士だから。
 前回十一月の文学フリマ東京で散文詩集を出した。MORRIEさんのライヴに行ったとき、彼がお話の中で粕谷栄市という詩人の名を挙げたので、試しに読んでみて触発されたのだ。
 Twitterのフォロイーが挙げていた、荒川洋治『詩とことば』を詠み終わった。詩は自由。とても自由なのだ。だが、確かな技術が要る。
 詩は難しい。書くのも、読むのも。だからと言って、遠ざけるのは違うと思った。わたしは文士だから。

https://www.instagram.com/p/BvA66wsl613/

咲イタヨ。

感想:映画『カメラを止めるな』

 公開当初、とあるラジオパーソナリティさんが「おもしろい」とおっしゃっていて気になり始め、インターネット上でも話題になっていて観たいとは思っていたのですが、わたしは映画館があまり好きではないので、二の足を踏んでいました。それから数か月、ついに先日テレビで放映されたものを観ました。また、録画したものを改めて観ました。

 幸いにも今までネタバレにも出くわさず、キャッチコピーの「“37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル!”……を撮ったヤツらの話」しか事前情報は得ていませんでした。そこは映画館で観た皆さんと同じ状態でしょう。ただ皆さんと違ったのは、各所から絶賛の嵐で期待値が上がるところを、わたしは「皆が皆褒めるものは、実際凄くない。賛否両論あってこそのものだ」を信条としているので、逆に期待値を下げて臨んだところです。

 で、感想です。これ、キャッチコピーでネタバレというかそれが全てで、それ以上でもそれ以下でもない話だな、と。冒頭の37分はこれがあとから効いてくるんでしょって思っていたので、そこはどうこう言いません。それが終わってからとても上手に伏線回収をしていて、感心しました。たぶん、皆さまはそこに爽快感やら面白味を感じたのでしょう。しかし、わたしは、「とにかく上手。でもそれだけ」としか思いませんでした。何と言うか、「お仕事現場の裏事情見せます!」くらいの感じ。上手に作る技術がなければ面白くはできませんが、この作品は技術が高いことだけに留まっている気がします。

 ★二つ。

※ちなみにわたしが一番好きな映画は『Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb(邦題:博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか)』