蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

みんなどうやって時間を作っているのだろう。
 僕なんか、朝温まった体を段々冷やされながら忙しくもない仕事をなんとかやっとのことでこなして帰ってきて、苦しむようにして食事をして、時間をかけても温かくならない風呂に入って、眠る前に枕元の手帳に短い詩を書いて、それからもういつ眠ってもよい体勢でこれを書く。その繰り返し。
みんな毎日を楽しそうな時間を過ごしているように見える。どうやっているんだろう。もしかして時間の問題じゃないのかもしれない。
今は体を優先しよう。でも、美しくありたいという気持ちだけは忘れずに。あなたにあわせる顔がなくなってしまう。
いつか、『斜陽』の直治が書いたような遺書を残して消えてしまいたい。
時間がほしい。


おやすみなさい。