蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

何時もぶらぶら揺れている。体はぐったりとして動かないのに、目を閉じれば静止していない。毎日が地獄。あなたを見ても声を聴いても、過ぎれば元通り。何も蓄積されず。この醜い生命体が頭を小突いてうんうん唸っても考えが散らばるばかりで進まない。根本に辿り着けない。僕など生きているだけで不道徳を犯している。この先何年も生き長らえて何なる。みっともなく生き恥を晒すだけだ。苦しい、寂しい、辛いと叫べば他人がどうにかしてくれるのか。自分で処理するほかないだろう。そしてそんなこと出来るのか。これだけ間抜けな奴が。あなたという花が笑っていれば、それでいい。僕の肉体などとうに死んでいる。浅ましく生き残った精神がぐだぐだのたまわっているのだ。悔しい。己の無知が悔しい。今夜も嘆く。