蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

灰色

 目覚めたのは午前十時。
 頭が痛いから、そのまま布団を被って憂鬱。
 気が付けば一時間くらい過ぎていた。
 外がやけに静か。
 やっと起き上がってカーテンを開けると雪が降っている。
 『世界の終わりという名の雑貨店』しか浮かばない。
 「雪が降っています」
 ただ、一言を伝えたい。その君はもう居ない。