2008-03-28 カーテン 日記 国道一号線の方角、北。窓の外はすっかり変わってしまった。ときおり音は聞こえるけど、赤い電車の姿はあの頃のようにはもう見えない。 間に在った手前の空き地は三階建ての一戸建てに変わり、線路に近い喫茶店の横の駐車場にはアパートメントが建った。 雪の降った日は、芝生に積もる白を眺め、ただ愛でていた。 隣家の壁に伝う薔薇は汚く刺々しかった。 思い出は場所にある。白黒写真さえも忘れられない。