蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

服を買うこと

 わたしは服が好きだ。ファッションの奴隷だ。毎月毎月何らかの衣類やアクセサリーを買っている。
 これまでに費やしてきたお金は軽く百万円を越えるだろう。
 ブランド物などひとつもない。だから、お金には変わらない。着なくなった服などただの布切れだ。
 それでもわたしは服を買う。纏うことが幸せ。
 白いシャツだけで十着はある。Teeだけで三十着以上はある。靴も十足以上ある。帽子も二十個くらいある。
 その他、もろもろ数え切れないほどある。部屋の三分の一は服飾の空間だ。
 着なくなったものをときどき姉にあげるが、それでも減ることはない。どんどん増えていく。
 服が欲しい。自分を隠し、同時に飾る服が欲しい。
 書くことと飾ること。わたしの柱。