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蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

貫成人『哲学マップ』(ちくま新書)

読書

哲学マップ (ちくま新書)

哲学マップ (ちくま新書)

 この本は、西洋哲学を古代から現代まで簡潔に網羅している(+東洋哲学を少々)。
 然し、わたしにはさっぱりわからなかった。論理的思考ができないのかな。しっくり来なかった。
 ただ、その中でも収穫はあった。道徳・善悪について、わたしの感覚に似ている寓話があったのだ。
 以下に引用して記しておこう。

 あるところに、富み、かつ平和を好む部族があった。そこにどこからともなく好戦的な部族が攻め入り、すべてを奪い去っていってしまう。破れた部族はどう考えるか。かれらは、何一つ落ち度のない自分たちをひどい目に遭わせた相手を「悪い奴等」とよぶだろう。それに比べて、何も悪いことをしていない自分たちは「善い人」である。こう考えれば、武力や知恵で太刀打ちはできない相手に、せめて「道徳的に」勝ることができ、それだけ相手にたいして心理的優位をえることができる。こうした弱者の強者に対する<妬み>や<怨念>(ルサンチマン)こそが、善悪の価値の起源だと、ニーチェは言うのである。

 わたしは触法行為をしようとは思わない。
 けれども、道徳的に善くありたいともあんまり思わない。
 嘘もつくし、隠し事もする。
 退廃・無頼を愛しているから。