ベンジーは歌った。ガソリンは「匂い」ではなく「香り」だと。
たとえば、僕の目に映る何か。僕には美しかったとしても、貴方の目には汚く映るかもしれない。
そのあたり、脳はどうやって学習して判断するようになっているのだろう。
この赤が、貴方と同じ赤なのか証明できないというお話を、ふと、思い出した。
特に結論めいたものはないけれども、勢いで、連想で、思いつくまま、続けてみる。
僕はいつも、清春さんの作品やライヴに美を感じている。
つい先日発売された『夜、カルメンの詩集』に、その名も「美学」という歌がある。
辞書での意味は知らないが、「損得勘定は無しで、己が信じる美しく、且つ、カッコいいこと」だと勝手に捉えている。
それを貫き通す。なんと難しいことか。僕に残された時間は余りにも、少ない。