蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

感想:経済セミナーNo.702(2018年6,7月号) 特集「賃金の決まり方を経済学で考える」

 

経済セミナー 2018年 07 月号 [雑誌]

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ざっとしたメモ

・賃金が上がらない理由のひとつ。賃金の上方硬直性の存在。賃金はいったん上げたら下げられなくなると企業は考え、業績はいいし内部留保はたまっているが、それを賃金として分配しない。

内部留保。海外に蓄積されている利益の内部留保が大きな額に上っている。海外進出した企業の利益が日本に戻ってきていない。海外で再投資する為か、為替の影響を調整する為か理由がよくわからない。だから、実は内部留保がどこにあるかもはっきりしていない。

介護士が薄給なのは市場メカニズムが働いていないから。また、介護報酬が上がっても賃金や雇用が増えていない。どこにお金が流れているのか不明。

・↑それには統計の壁がある。統計が整備されていないのでデータが無く、有効な対策を提言できない。

グローバル化。企業の海外進出と国内の雇用の相関は必ずしも強くない。

・1970年代には、1日10時間以上働いている人はそれほど多くなかった。それがだんだん増えてきて、2011年のデータでは、男性が5割くらい、女性も2割くらいが1日10時間以上働いている。ただし、1週間当たりの労働時間は、今も昔も実はほとんど変わっていない。週休2日制が導入されたことで休みの日数は増えているものの、その分、月曜日から金曜日にかけて仕事を詰め込んでいる人が多い。

長時間労働は精神面に悪影響を与える。

・労働時間と生産性。長時間労働を是正しすぎると、国力を損なうのではないか? →アメリカの毎年の時間当たりの生産性を100とした場合日本の生産性は6割くらい。これにはサービス残業は含まれていない

・長時間働くことに幸せを感じているのではないか? →バリバリに働いていた日本人サラリーマン約400人に調査を行った。ワーク・ライフ・バランスを重視する現地法人に赴任するとどうなるか。好きで長く働いていたのなら変わらず長時間労働をするはず。しかし、労働時間は短くなり、有給休暇取得日数も増えた。

 

 わたしが気になったのは上記のとおりです。

 あと、今の政権がやっている「働き方改革」はFUCKIN'