そろそろあれだな、と思った。何もなしていないが、それまでの人間だったのだろう。念願の太宰の墓参りはできた。墓前で手を合わせたところでそこに魂や霊があるわけでなし、自己満足である。力を貰ったような気になれればそれでよい。こんなもの最悪じゃな…
急に降り始めた、さほど強くはない雨の中、僕は見知らぬ町を走る。濃い霧がかかり前がよく見えない。黙々と一心不乱に。
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