書き抜けそう、という感覚がぼんやりと、ある。とても幸せな手触りだ。 てのひらで遊ばせられるほど軽いものではないのに、紙風船のように跳ねる。 まだ、放したくない。話したくない。 日は黄金(きん)の薔薇 と、宮沢賢治は言う。だとしたら、月は何だろ…
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