蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

読書

感想:経済セミナー三冊

経済セミナー 2016年5月号 出版社/メーカー: 日本評論社 発売日: 2016/03/26 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 超高齢社会。労働人口を増やすには、女性を働きやすくさせるのがいい、というところかな。 昨日、Twitterで見かけたのと関わりがある…

感想:石黒圭『語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング』

語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング (光文社新書) 作者: 石黒圭 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2016/05/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る 語彙「力」ってなんだよ? って最近とても気になっていたので。 本書が 考える語彙力…

感想:さやわか『文学の読み方』

文学の読み方 (星海社新書) 作者: さやわか 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/09/22 メディア: 新書 この商品を含むブログ (4件) を見る ゆた(id:shade)さんが薦められていたので(いつもありがとうございます)。 帯に「文学は、『現実』も『人の心…

感想:最果タヒ『きみの言い訳は最高の芸術』

きみの言い訳は最高の芸術 作者: 最果タヒ 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2016/11/04 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る カッコいい。 以前、読んだ詩集のほうは刺さらなかったけれども、このエッセイ集は刺さった。 背中を押してもら…

ジョセフ・E・スティグリッツ『スティグリッツ教授のこれから始まる「新しい世界経済」の教科書』

これから始まる「新しい世界経済」の教科書: スティグリッツ教授の 作者: ジョセフ・E.スティグリッツ,Joseph E. Stiglitz,桐谷知未 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2016/02/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る キモを引用します。 …

唐木元『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』

新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング (できるビジネス) 作者: 唐木元 出版社/メーカー: インプレス 発売日: 2015/08/07 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (6件) を見る きのうは、新しいこと試みた。これに…

吉川洋『人口と日本経済 長寿、イノベーション、経済成長』

人口と日本経済 - 長寿、イノベーション、経済成長 (中公新書) 作者: 吉川洋 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2016/08/18 メディア: 新書 この商品を含むブログ (6件) を見る 一言で表すと、「少子高齢化でも、一人あたりのGDPが成長を続ければ、日本…

積読

これから始まる「新しい世界経済」の教科書: スティグリッツ教授の 作者: ジョセフ・E.スティグリッツ,Joseph E. Stiglitz,桐谷知未 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2016/02/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る まず、これを日付が…

又吉直樹『火花』の感想

火花 作者: 又吉直樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/03/11 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (150件) を見る 感想を書くことを一旦躊躇したが、向き合って書きます。 笑えるという意味で、面白かったです。 徳永と神谷やりとりは、作者のお…

嶽本野ばら『落花生』の感想

落花生 作者: 嶽本野ばら 出版社/メーカー: サイゾー 発売日: 2016/09/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 僕がしなければならないのは、薬物への渇きを断ち切る作業ではない。欲しいと思いながら、恥ずかしくない方法で生き延びていくことです…

平田オリザ『幕が上がる』

幕が上がる (講談社文庫) 作者: 平田オリザ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/12/12 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (20件) を見る 平田オリザ氏の著作では、以前、戯曲の書き方の本を読んだことがある。小説の役に立つだろうと思って。 この『幕…

高田博行『ヒトラー演説 熱狂の真実』

ヒトラー演説 - 熱狂の真実 (中公新書) 作者: 高田博行 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2014/06/24 メディア: 新書 この商品を含むブログ (12件) を見る 僕は、清春さんを含む、「カリスマ」に興味がある。で、購入。 新書にしておくには勿体ないほ…

中田考『イスラーム 生と死と聖戦』

イスラーム 生と死と聖戦 (集英社新書) 作者: 中田考 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/02/17 メディア: 新書 この商品を含むブログ (14件) を見る 新作に必要な知識の参考資料として購入。 著者の説明が正しければ、イスラームはけっこうシンプル。す…

とりとめもない話

常常、「過程など、どうでもいい。結果が大切だ」と思っていた。 その考えにためらいが生じた。 きのう紹介した『不屈の棋士』で、人工知能の助けを借りて戦う棋士と、そうでない棋士の態度に、影響を受けた。 物差し。秤。温度計。何と言おうか。 オードリ…

不屈の棋士

不屈の棋士 (講談社現代新書) 作者: 大川慎太郎 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/07/20 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る 読了。人工知能について調べていて、取っ付きやすいかなと思って読んでみた。インタビュー相手によって、多種…

近江舞子の週末Amazonでポチってこれ読もう No.3(後編)

舞子:こんばんは。近江舞子です。さて、今回はシンさんの二回目、「先週あれ読んだよ」編です。 辻村深月『ぼくのメジャースプーン』ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)作者: 辻村深月出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/04/15メディア: 文庫購入: 8人 …

『誰でもいいから殺したかった!』

誰でもいいから殺したかった! (ベスト新書)作者: 碓井真史出版社/メーカー: ベストセラーズ発売日: 2008/09/09メディア: 新書 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る 興味深かったのは、「恥意識と罪意識の違い」。以下、引用。 生きていれば、誰…

本棚の10冊で自分を表現……できなかった

本は、余りにお金がなかったときに、ほとんど売ってしった。だから、また欲しくなったら買える本は無く、どうしても手放したくなかったものだけが残っている。 出会った順に紹介(ただし、Amazonへのリンクは手に入りやすい最新のものとする)。小説 北へ。―…

近江舞子の週末Amazonでポチってこれ読もう No.3(前編)

舞子:こんばんは。近江舞子です。「近江舞子の週末Amazonでポチってこれ読もう」、始まりました。 この企画は夜、眠る前にTwitterでぽちぽちしていたときに、「伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう」の小説版をやりたいなと思ったのがきっかけです。…

近江舞子の週末Amazonでポチってこれ読もう No.2(後編)

舞子:こんばんは。近江舞子です。さて、今回はめぼし影星さんの二回目、「先週あれ読んだよ」編です。 吉田知子『お供え』お供え (講談社文芸文庫)作者: 吉田知子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/04/11メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見…

近江舞子の週末Amazonでポチってこれ読もう No.2(前編)

舞子:こんばんは。近江舞子です。「近江舞子の週末Amazonでポチってこれ読もう」、始まりました。 この企画は夜、眠る前にTwitterでぽちぽちしていたときに、「伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう」の小説版をやりたいなと思ったのがきっかけです。…

近江舞子の週末Amazonでポチってこれ読もう No.1(後編)

舞子:こんばんは。近江舞子です。さて、今回はゆたさんの二回目、「先週あれ読んだよ」編です。 『南の島のティオ』南の島のティオ (文春文庫)作者: 池澤夏樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1996/08/06メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 22回この商品を…

近江舞子の週末Amazonでポチってこれ読もう No.1(前編)

舞子:こんばんは。近江舞子です。「近江舞子の週末Amazonでポチってこれ読もう」、始まりました。この企画は夜、眠りに落ちる前にTwitterでぽちぽちしていたときに、「伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう」の小説版をやりたいなと思ったのがきっか…

嶽本野ばら『星のアリスさま』

星のアリスさま作者: 嶽本野ばら出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2014/06/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る テーマは「所有」。Twitterでの発言からも知れるように、共産主義にかぶれているようです。 ほとんど会話で、登場人物たち…

『図解雑学 フロイトの精神分析』鈴木晶

フロイトの精神分析 (図解雑学-絵と文章でわかりやすい!-)作者: 鈴木晶出版社/メーカー: ナツメ社発売日: 2004/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 33回この商品を含むブログ (15件) を見る・印象に残ったところを要約 動物はその本能――生きることと子孫…

谷崎潤一郎『文章読本』の感想

文章読本 (中公文庫)作者: 谷崎潤一郎出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1996/02/18メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 121回この商品を含むブログ (77件) を見る プロの、それも最高峰の作家となると、そこまで考えているのか。 途方もなさを思い知らさ…

佐藤友哉『1000年後に生き残るための青春小説講座』

1000年後に生き残るための青春小説講座作者: 佐藤友哉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/01/22メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (10件) を見る 著者のように千年後まで名を、作品を残したいとは思わない。しかし、彼の言葉は刺さった…

霜月みつか『Natural immunity』

こちらも、超文学フリマで出会った一冊。 "immunity"は、たぶん初めて見た単語で、調べてみたら「免疫」という意味だそうで。 淡々としているなとわたしは感じました。でも、ときおりハッとする言葉が出てきて驚かされました。 読み終わってから巻頭言を改め…

キマロキ『くらいほん』

超文学フリマで出会った一冊。 題名どおり、全編、暗いです。ただし、黒一色を想起させるものではなく、濃淡があり、模様があります。 著者は同じ単語を重ねて使うのが好きなようで、それが効果的になっていて、こういう使い方もあるのかと、勉強になりまし…

鳥久保咲人(Lumiere)『白い彼女と僕』

超文学フリマで出会った一冊。 「白い彼女」とは? と思って、手に取り、購入しました。 「白い彼女」の美しさと「僕」の心模様が丁寧に描写されていると思いました。 さらりと読めるけれど、決して軽くはない作品です。おもしろかった。 http://yaneuranoin…