数年前には結構読んでいたライトノベル(「スレイヤーズ」とか「キノの旅」とか)を、最近また読むようになった。
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・『NHKにようこそ!』 滝本竜彦
いつかの会話を思い出す。
『……円谷選手、死ぬ間際に故郷に帰ったんだってさ。そうして、お父さんお母さんと一緒に、とろろいもを食べたんだって』
『やっぱりみんな、死んじゃう前には故郷に帰りたくなるみたいだね』
死にたくなったとき、果たして僕は故郷に帰りたいと思うのだろうか?無い、な。そのときの精神状態でできるかどうかわからないけど、部屋を隅から隅まで掃除して、行ったことのない街へ行って、恨みがましいことを書き残そうとして、でも、最後まで見栄を張って、変なことを書いて終わるのだろう。妄想です。