蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

大学の成績が悪かった僕は高校へ行って補習を受けなければならなくなった。休みの日に生徒が誰もいない母校の校舎へ行く。職員室へ行くと見慣れた顔の教師がいた。3年間担任だった人だ。お昼の弁当を食べていたその人に挨拶をすると事情を説明しないでもわかってくれた。補習と言ってもプリント1枚で済み、しかも答えもこっそり教えてくれるらしい。気が付くと同じ用件で来ている人たちが数人いて、その人たちと一緒に帰ることになった。外に出るとさっきまで晴れていたはずが、いつの間にか大荒れ。ボロボロになった軽自動車が流されてくるくらいの濁流が発生していた。僕らはパニックになった。