蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

世界は美しくなんかない。楽しくなんかない。愛に溢れてなんかない。ただ独立した絶対の真理などない。
自分がどう受け取るかが全て。あの闇に浮かび上がる時計台と蔦に覆われた校舎、夜の公園でライトセイバーを振りかざしてはしゃぐ大人たち、日々解体されゆく木造住宅、アスファルトの隙間から咲く一輪の小さな花、そして満月。全部全部、五感から吸収した情報であって、メッセージは込められていない。
それらを僕が大好きな灰色で塗りつぶして、文字に直しているだけだ。