蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

春夏秋冬

 昨日見た、「春夏秋冬」と題をつけられた四枚の写真が印象的だった。春。満開の桜と歩行者用信号機。夏。網戸越しの蝉と青空。秋。コスモス畑と何か。冬。空一面の雲とその隙間に真ん丸く存在する沈み行く陽。どれも、直球だけど、写真版歳時記みたいな古くならない、この先の未来にも通用するような作品だった。もう一つ、よかったのは。桟橋のモノクロ写真。自分が桟橋に立って冷たい海を眺めているような感覚になる。そして、その写真とは別に周りに飾られた様様な構図の鳥たち。静謐だけれど、時が確実に流れている、そんな感じがした。ウェブで見る写真もいいけれど、実際に展示されているところまで足を運んで観賞するのはもっといいものだと気付きました。