蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

ゆうやくんともえさん

「僕のこの先の未来は真っ暗です」
「いま、真っ暗が予想できるとして、それが嫌ならこの場から手を打てばいいじゃない」
「選択肢が思い浮かびません」
「どんなくだらないことでもいいから、書き出してごらん。書いて外に出して目にするという作業はヒトの思考の精度を上げるらしいよ」
「でも、真っ暗が好きなんです。ごく希に、夜空に浮かぶ月の光がこぼれ落ちるのが、ささやかな幸せで、それだけでもういいんです」