蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

一枚強

 しがらみがあろうと、死ぬより他ないと思い詰めている人は死ぬのだろう。
 まだ、あれもしたいこれもしたいと数えていてもやっぱり、ふと死にたいと思う。ここから飛び降りれば……と思ったり、首を吊ろうと縄を探し求めたりとか具体的な行動はしないけれども。
 生きて世俗にまみれたくなんかないと、自分を何様だと思っているのかというような傲慢を抱えて。
 現実は僕にとってあまりにも厳しすぎて、速すぎる。目眩がする。日陰で育った脆い心では解らないし、受け付けられない。
 けれども、今に変わる世界を手に入れようとするなら書くしかない。自分で文学の世界を創って住むのだ。
 どんな駄作であっても、書きながら考えればいい。自分の外部に出力して、己を知る。相手をおく対話にしろ、四角い画面に向かってタイプするにしろ、出して気付いたり整理できたりすることが多々ある。この日記しかり、カウンセリングしかり。
 別に死にたいという思いを払拭しようと努めてはいるのではない。この想いも燃料になっている。あなたに重ねれば、僕は晩年なのだから。


 二度寝します。おやすみなさい。