蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

 相手の気持ちを考えない奴なのです、僕は。こうだろうか、否、ああだろうかと推し量らず自分の気持ちを一方的に投げてしまう。


 とても好きだった以前の恋人。あっさりしている彼女のほうが僕のことを思ってくれていた。熱心に好きをアピールする僕のほうが自分のことしか考えていなかった。今思うとそういうことだったのだ。修正する機会にも気付かなかった。それなのに彼女を責めて気持ちをぶつけて困らせる一方だった。