蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

『経済学』(1冊で分かる)

 もう一つ。

一方に信頼が、他方に司法の効率性、納税の遵守率、官僚の質、市民的参加、乳幼児生存率、教育レベル、大企業の業績、1人辺りのGDPの成長率があるとして、この2つが連動しているということであった。統計学の専門用語を使えば、これらの変数は正の(有意な)相関をしているということになる。さらに、驚くことではないが、データによれば信頼と政府の腐敗も連動しているが、方向は逆であった。この2変数は負の(有意な)相関をしているといえる。

 後述されているが、注意したいのが「相関関係」であって「因果関係」はではないこと。
 直感的には、国民同士の信頼が高いとあらゆる面でのコストが減って効率が上がりそうだと思ってしまうけれど、そのようなことは統計から導き出せない。