蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

夢アレンジ

 新宿のとあるビルでの出来事。
 そのビルで働く女、マユコには気になるなる男がいた。実は彼の名前さえ知らない、別のフロアで働く別の会社の人。
 ある日、マユコは偶然にもエレベーターで先述の男と二人きりになった。そこで、思いきって声をかけてみた。
「あの少しお話できませんか?」
 男は黙って首を縦に振る。そして、男が向かっていた階で降りた。そこは丸々一階が喫煙所の場所だった。
 男はタバコを取りだしマユコに勧める。しかし、マユコは手のひらを前に押しだし、要らない、の意思表示をした。男はタバコに火をつけ煙をはく。
 二人が会話を楽しみ打ち解けたあとで、マユコは男の連絡先を尋ねたところ奇妙な返事を得た。
「実は、僕は別の場所にいる人間で、この男性の意識を乗っ取っているのです。今まで会話してきたのはこの男性の意識ではありません。さて、あなたは僕と彼のどちらの連絡先を聞きたいですか?」
 マユコは……
(1)今日お話してもっと知りたいと思ったのは彼ではないですから、あなたの連絡先を知りたいです。
(2)今までずっと憧れていたのは残念ながらあなたではないですから、彼の連絡先を知りたいです。
 果たしてあなたはどちらを選ぶ?