2009-06-25 ■ 日記 日記 芥川龍之介『一つの作が出来上がるまで』より 神様がこの世界を造ったものならば、どうしてこの世の中に悪だの悲しみがあるのだろうと人々はよく言うが、神様も私の小説と同じように、この世界をこしらえて行くうちに、世界それ自身が勝手に発展して思うとおりにいかなかったかもしれない。 このあとにすぐにこれは冗談であると断っているけれど、うまいこというなあ、と。