蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

夏目漱石『草枕』

 山路を登りながら、こう考えた。
 智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。
 意地を通せば窮屈だ。とかく人の世は住みにくい。
 住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。
 どこへ越しても住みにくいと悟った時、
 詩が生まれて、画ができる。