今日は五月二十三日に文学フリマで販売する雨宮恵の本『蝶に堕落を』の紹介をします。
収録した小説は二編。
・近江舞子『闘争』
画家を目指していた青年が友に誘われ政治活動に身を投じ、出世の階段を上っていく。しかし、非情にも自らの保身のため友を切る。やがて、青年も組織を追われ……。
・黒澤丙『砕け散る雨』
少女の狡さや哀しみ、少女にしか持ち得ない独占慾を詰め込んだお話です。
ハンカチヰフですら少女を繋ぎ止める鎖になる、或る意味では残酷な話かも知れません。
主人公の躊躇いを感じて頂ければ幸いです。
あと、数百文字の小説を載せたフリーペーパーを配る予定。
また、近江舞子個人でも既刊の『断頭台のメロディー』、新作の千文字小説集第三弾『華(仮)』を出すつもりです。
あと一二回は打ち合わせをしないと。