蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

雲の悪戯

 あなたは何処へ行ってしまったのでしょうか。憂鬱と苦悩と煩悶と虚無を抱え消えていきましたね。
 ありていに言ってしまえば闇、けれども、それは斜陽の如き輝きがありました。
 未だにたまらなく惹かれています。あこがれは尽きません。
 名の知れぬ花でありました。咲きたいが為に咲く、美しい花でありました。
 今日もあなたを讃える歌が聞こえます。そのか細い声で、これからもわたしたちの記憶は繋がれていくのでしょう。
 どうか安らかに眠れ。退廃の味。わたしがいつか知れるのを願って。