蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

モナリザに硫酸を

 紅が抽出された液体、紅茶をわたしは飲んでいます。夜明け前、一番気温の低い頃。
 身も心も温めようと、穏やかな飲み物を口にし、睡魔に誘惑を受けながらも生きた記録を残そうと思います。
 創作に「正答」はないけれども、自分なりの「答え」はある。そして、それは次の問いに繋がり、螺旋のように巡っていきます。吐き出して、美に触れ、吸収して、思い、深く思慮し、また吐き出す。型を見つけ、繰り返すのみ。
 各々の段階の手法を確立したいものです。とかくわたしは場当たり的だから。考え方がわかりません。
 苦手。でも、苦手で終わらせたくない。大きく飛躍しようなどと望むから叶わないのでしょう。
 少しずつ前進。行き着く先は愛か憐憫か。わからないけれど、ひとつひとつ丁寧に答えを出していく。
 仮令、それが暫定的であっても。ベストはそんなに簡単に見つかりはしない。ベターを積み重ねて。