一秒。一分。一時間。一日。確実にわたしは老いている。
それは生きている人間に平等には訪れる、罪のようなもの。
どうして。醜くなる。耐えられない。
身近に居る母を見てたびたび思う。いつかわたしもあんなふうになってしまうのだろうか。
嫌だ。そのまえに消えてしまいたい。その覚悟がある。
でも、万が一、見苦しく生き延びてしまったらと思うと、怖い。頭が痛くなる。
もともとこんなに生きる筈じゃなかった。しかし、見つけてしまった。生きる意味、そして、表裏一体の死ぬ意味を。
それを果たすまで。あとどれくらいかかるのだろう。