蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

『夢幻』より「ゴシックサーカス」の感想

 今度、11月3日、文学フリマで販売する新刊『夢幻』に収録されている「ゴシックサーカス」の感想を黒澤丙さまから感想を頂きました。紹介します。

 ・「僕」と「彼女」の、現実と非現実とを行き交いする世界観が秀逸!
 ・「乙女な日常」と云うのが、想像を掻き立てて呉れます。もう少し詳しく書いて戴けると解りやすいかな、と。
 ・「彼女」と日々逢う為に、睡らなければならないと云う「僕」の焦りや憔悴が伝わってきます。
 ・そして現実に於いて「彼女」の正体を識った時の「僕」の行動が、夢から醒める事の出来ない閉鎖的な感覚に基づいて居る様に想えました。
 ・現実の「彼女」に拒絶される「僕」の、絶対的な絶望が、現実味を帯びて居て、そこを描く描写が凄いと想います。
 ・「今まで何処に行ってたんだ」、そして、「彼女は僕の恋人なんだ」と云う科白が、夢と現実の渾沌の中で紡がれた、狂気性を孕んだ危うさが有って素敵!