蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

信じて

 わたしは何にも持っていない人だから、きっと何者かに成り代わりたいという願望があるのだと思う。
 小説はそれを表現する一端だろう。登場人物にわたしを投影し、文章によってひとつの世界を創り上げる。
 あこがれ。ずっとあこがれていた。恥ずかしがりの目立ちたがり。
 いつからだって始められる。信じて。