蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

かけて

 わたしは未だに死に対してリアリティを持っていない。いつのことになるだろう?
 父方の祖父が亡くなった時のことはあまり覚えていない。数は少ないが、親戚の葬儀や法事に出席したこともある。
 本当なら、わたしはもう死んでいる筈だったのだ。だから、今、人生のボーナスステージを生きていると思っていた。
 まだ危機感が足りない。命を懸けて・賭けて。