わたしの金使いの荒さを見て、父は、「ドラッグをやっているのか」と疑ったそうだ。母から聞いた。「そんな発想をするとは」と、わたしは鼻で笑った。
確かにわたしはファッションにお金をつぎ込んでいる。と言っても、ハイブランドのものを買っているわけではない。わりとリーズナブルなのを選んでいるつもりだ。ただ、量が多いだけで。
買い物依存症と思われるかもしれないが、違う。買っただけで満足はしていない。ちゃんと愛着を持って纏っている。
そんな自分の一部を削り取って出てきた人物が登場する小説を今、書いています。