蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

「クンパルシータ」

 もうなくなってしまった喫茶店に思いをはせる

 君と訪れた

 かなり高齢のマダムが

 ゆっくり、ゆっくり、コーヒーを淹れる

 ゆうに三十分はかかっただろう

 わたしはコーヒーの味がわからない

 けれども、それがいいと思い頼んだ

 そこには抒情が確かに、在った

 

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