蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

 薬を飲み、少し眠くなってからつれづれと。
 過去に囚われている。だからこそ、書けるものがあるのじゃないか。強迫観念、恐怖、恥。そんな負のエネルギーさえ力に変えて。
 美しいものがつまらないと感じる人に向けては書いていない。物語らしい筋のないお話でも、読んで脳にきらめきが広がるような文章を目指している。
 泣かせること、笑わせることは、わたくしにはできない。できること、できないことの取捨選択。
 たったひとつ、月をありとあらゆる修辞で称えることでさえお話になる。詩ではなく。