蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

小説

掌編小説集『逆行』より「信仰」

「信仰」 貴方の神様を侮辱しないから、どうか僕のことを放っておいてください。馬鹿にされたっていい、嗤われたっていい。陰口でしたら、耳をそばだてておりません。僕のあずかり知らぬことですから、どうぞご自由に。こっちは中指を立てるなどもってのほか…

2023/06/19(月) or 裏がありそうに。

没文章を供養。 キル・ミー・ベイベー。速やかに。そうしなければ、耐えきれなくなって、僕のほうが先に人を殺めてしまうだろう。包丁なら、台所にある。それで喉元目掛けて突き刺してくれ。何を躊躇っている。ここでやらなきゃ、君が死ぬ。この期に及んで、…

今日。

我が市の図書館に行ってきた。 ちょっと前から、「電子図書館」と言って、電子書籍を借りられるようになったので利用したいと思っていたのだが、貸出券を紛失した為、再発行してもらいに行ったのだ。 自転車をこいで、花粉を浴びて。 そんな今日。

「人形の涙」

彼女は涙を流した。 この恋はけっして成就しないとわかってしまったから。 それは、遠くからそっと見守るだけの、しかし、熱い、片思いだった。 男とは中学生の時分に初めて出逢った。とにかくやさしく、誰にでも分け隔てなく接するところに彼女は惹かれた。…