蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

poetry

「reverie」

人間を人間たらしめているもの 恐らく確たるものは、無い 科学が進歩するほど かえって他の動物と人間との差異を見出せなくなる しかし、一つ言えるのは <これ>の存在を認識していること わたしと貴方が美しく思えていること だとすれば、人間 51/100

「新月の夜」

揺らしてやる 上下左右にその身を きっと目に留まらせて 貴方自身の心の声で、わたしの詩を歌ってほしい 50/100

「アイドル」

精神的に強くなりたい そう思う時期もあった 傷つかないように 落ち込まないように、と でも、ヒトである限り 絶対、とは言わないが、無理なのでは? ちっちゃなことだけど ネイルが剥げたり、前髪が決まらなかったり どうしたって気分は沈んでしまう じゃあ…

「麻薬」

螺旋状に、思考が落ちていく 同じところのようで異なる 少しずつ低いほうへと 周回しながら流れていく アナタはといえば 天国へと向かい昇っている わたしは地獄に魅せられて 独り、静かに、下っていく 48/100

「ノイズ」

「死なないで」 それはわたしを責め立てる鋭い言葉 アナタの悲しみをわたしは知らない 同時に わたしの悲しみをアナタは知らない アナタの為に死なないとしたら わたしの地獄を 救ってくれますか? 47/100

「絶叫

愛には 形や、大きさや、重さが あるかもしれない でも、 与えるにしろ、受け取るにしろ ただ、 あるか、ないか それだけだろ? 46/100

「溺れる」

言葉の中指を突き立てろ 腐った奴らに見せつけろ わたしはアナタのモノじゃない わたしの人生を わたしの生活を わたしの暮らしを わたしの日常を 汚されてたまるか 45/100

「そんな朝」

「他人に期待しない」 そう言うと 「傷つかなくて済むもんね」 と返される 確かに、傷つくことは恐れているが、違う すべては自分のせい この世界が狂っているのも この世界が糞ったれなのも 44/100

「くちびる」

暗い部屋で くちづけ 触覚だけがたより 貴女のリップグロスが、どろり残る 43/100

「絶命」

自殺は処世術 そんなことを太宰は記した わたしも思う 望まずに生まれたのなら、望んで終わらせたい 42/100

「マスク」

これは独白にして、独白にならず どうあがいても、告白 恋でも、愛でもない 絶望の 41/100

「針」

もう 幸せについて考えるのはやめよう 何をやったって感じられないときはある 捉え方次第で変わるから 幸せを物差しにしないで 己の夢の為 己の美学の為 生きる 40/100

「証明」

稲妻に撃たれたい 一瞬の炎のあと 身を真っ二つに裂かれ 炭になりたい そうしたら、魔法使いがやってきて その炭を美しいダイアモンドに変える 人々はそれに群がり奪い合う 醜い人間の証明 39/100

「そらいろ」

わたしは何にも塗られていない 白か? わたしは何にも染まらない 黒か? おそらく、どちらでもない おそらく、どちらでもある そうと信じたい 宇宙の外側の色だったらいい 38/100

「クンパルシータ」

もうなくなってしまった喫茶店に思いをはせる 君と訪れた かなり高齢のマダムが ゆっくり、ゆっくり、コーヒーを淹れる ゆうに三十分はかかっただろう わたしはコーヒーの味がわからない けれども、それがいいと思い頼んだ そこには抒情が確かに、在った 37/…

「かたち」

最期 自分は笑っていて 周りは泣いている そんな看取られ方が良いというネイティブアメリカンの言葉がある それが幸せ ほとんどのひとの幸せ けれども、わたしはどうでもいい 所詮、あぶくとして生まれ 弾けて消えていくだけだから 36/100

「墜落論」

退廃や堕落を高らかに謡いたい しかし、わたしにそんな素養は、無い ありきたりな日常と 凡庸な言葉しか持たない ただ、できるとしたら 墜落 ここから今、飛び降りればすぐに叶う 待っていて 35/100

「街」

雲一つない空に、雨が降る 真っ青な空に、雨が降る やがてそこには虹が架かって、傘を差した貴女が微笑んでいる そんな街をここに、創りたい 34/100

「こんなにも」

こんなにも寒い夜は 愛しい貴女の歌が聴きたい 恋の歌でも応援歌でもない まっすぐな貴女の夢を表した歌を 33/100

「しんこきゅう」

呼吸をするように なんて言うけれども 時折、意識して呼吸をすることも、ある そんなときは意識が呼吸に支配され しんこきゅうしかできなくなる でも、いつかまた、意識せずに呼吸をする 脳か、精神か、魂か わたしは世界を取り入れる 32/100

「鏡」

いつか歩んできた道が、偶々、わたしを孤独にさせたのではない 自ら孤独を選んだのだ 気楽だから、とか 傷つかなくていいから、とか 自由だから、とか そういうのではなくて かと言って、崇高な理念や目標などがあるわけでもなくて 鏡に映る独り、それが美し…

「ID POP」

ポップは滅びない。百年、二百年、否、千年と続くだろう 今、クラシック音楽と呼ばれているものがそうであるように その時代の一番のポップは、強い だから、わたしは、最上のポップを、造る 30/100

「眠れ」

静謐なノイズに覆われ 甘美な吐瀉物に塗れ 芳しき糞尿に溺れ 恍惚の鈍痛に襲われ わたしは、 ひとり、 眠る 朝は来たる? 29/100

「リアル」

僕にとっては 貴女のからだの冷たさが ひどくリアルな温もりで ずっと一緒にいられたらと思った 28/100

「メッセージ」

たとえば、「バカ」が、「好き」の意味になる 27/100

「後悔」

父は、ぎりぎり戦前に生まれ 母は、ぎりぎり団塊の世代前に生まれ 刻々と、老いていく、父と母 刻々と、死に近づいていく、父と母 父も母も定期的に通院している いつまでこのままでいられるのだろうか 悲しみたくないから 先立つ不孝者になりたい 26/100

「海」

わたしは変わり者じゃない わたしは普通でもない わたしはわたし そんな言葉に惑わされ、息が、詰まる 25/100

「Rock 'n' Roll」

ロールオーバー・アクタガワ 24/100

「恋愛論」

恋とは、求めること 愛とは、与えること ひとは、恋を求め、愛を与える なのに、ひとは、こうも、醜い 23/100

「感覚」

眩暈がするほど 貴女の顔を観たい 耳鳴がするほど 貴女の声を聴きたい 22/100