2022-04-02 「指折り」 poetry 三十を迎える前に死のうと思っていた。 それが美しいと思っていた。 何も成し遂げずに過ぎると次は、三十五に、 それも過ぎ、ついこの前までは、太宰の遺体が発見された歳、四十で。 しかし、貴女に逢って変わった。 次の日まで、もう少し、あと少し、と。 その約束を繰り返して、しぶとく生きていこうと思っている。 またきっと会いましょう。