嬉しい一方で落ち込む。
例えば、例えばです。反射的にむっとすることを言われても、そのまま口にせずやんわり伝えたほうが結果的にうまく収まるというような話。所謂、建て前というやつだろうか。
『キノの旅』にあった。テレパシーでお互いに考えていることが声に出さずしてわかるという物語。結局、本音だけで暮らさざるを得ない日々が少し続き、それからいさかいが絶えなくなり、結果人々はテレパシーの及ばない範囲に暮らすことになったという。
何を知りたい? 何を知ってほしい? そしてそれはそのまま伝えてよいのだろうか?