よくある話で「バーカ、バーカ」と言葉でも言う人と聞く人の関係で意味が変わってくるというのがある。
緒川*1さんが「うそつき」の一言で表現していた。実に多様な場面で発する。各々意味合いが違ってくるのだが、多かれ少なかれ愛情の意を示している。
振り返って僕はどうだろうか。僕の言葉はあなたにどう届いているのだろうか? 伝えたい通りに伝わっているのだろうか?
もし「大好きです」を乱用していれば、この人はよく「大好き」を使うから差し引いて受け取らないと、となる。また、「死にたい」と書くのが通常であっても、安定を示せているのかもしれない。
書き続けてきたことで、何を伝えられる人間になっているのだろう。今、僕が書くことで、何を伝えられる人間になれるのだろう。
優雅。美意識。蝶。薔薇。春。葉。紅茶。悲しさ。切なさ。絶望。幼稚。幻想。好き、好き、大好き、超愛してる(Love Love Love you I love you.)。単語の羅列で何か愛や夢を示せているのかもしれないし、反対に無知蒙昧、意味不明、気持ち悪さを与えているのかもしれない。僕はただ詠いたい。感性に沿って溢れでる言葉を。
あなたになりたいといつも洩らしてきました。気づいたらこんなところにいます。窓の外を見れば、夕方。陰ってきました。声がない僕は、文章で届けます。宛ての無い手紙でした。
*1:たまき