蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

 夢は眠りという名の現。肉体と精神の意識的な活動が始まるだけ。
 目覚めた朝に音楽はなっていない。大好きなあの人の歌声を止めて考えてみよう。


 わりと状況的にしんどくなってきた。そう思う。己の嫌う「あなた」から避けて暮らしてきて進歩や成長があっただろうか。そんなものはなくてもいい。せめてやすらぎはあったか。答え、それに至る為の実験、仮説、推論等々、やることをやったか。みつけたか。
 恐ろしい。何もしていない。これを思うと腕が震えて胸が詰まる。過去におびえ、未来におびえ今に目を瞑る。暗い。
 そのままの自分が嫌だから、試しに演じてみることにする。