自分が自分の最高の読者であれ。そう考えている。
しかし、実態はどうだ。ただ、何の考えもなく文字を拾っているだけではないのか? 勿論、そのように頭を軽くして読めるものもあっていいだろう。
何度も読みたくなる作品を。例えば、わたしは太宰治『葉』を繰り返し読んでいる。
それ。自分の再読に耐えうる創作でなければ。
わたしが読者として足りないのだ。
今日、出逢った素敵な漫画。片山ユキヲ「花もて語れ」。
朗読という視点が為になった。
花もて語れ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: 片山ユキオ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/09/30
- メディア: コミック
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宮沢賢治『やまなし』の一節。
わたしが書いたとして、字面だけを弄んで、終わりの話だろう。
読者の想像の余地を残しても、わたしの思いだってのせなければきっと届かない。
この先、何度でも胃を痛めることもあるだろう。でも、嫌だと思ったことは一度もない。書きたい。
生まれたときからゴミみたいなこの人生。「晩年」にふさわしく華を飾ろう。