蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

大樹連司『ボンクラーズ、ドントクライ』

ボンクラーズ、ドントクライ (ガガガ文庫)

ボンクラーズ、ドントクライ (ガガガ文庫)

 熱い。カントクも主人公も。
 切ない。友情と恋の板ばさみ。
 清々しい。揺れ動きながらも最後は貫くところが。
 節々に、「あ、これは伏線だな」というわかりやすい箇所があって、わたしの予想通りに進むが、それでもおもしろい。
 逆に気づかなかった部分は、「そうだったのか」と唸らされた。
 終盤は詰め込み気味と取るか、疾走と取るか。わたしは後者を感じた。
 読みやすかったし、リアリティ(納得させる力)があった。
 新しい形の青春だと思います。