舞子:こんばんは。近江舞子です。「近江舞子の週末Amazonでポチってこれ読もう」、始まりました。この企画は夜、眠りに落ちる前にTwitterでぽちぽちしていたときに、「伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう」の小説版をやりたいなと思ったのがきっかけです。わたしの読書の幅を広げたい、文章技術を向上させたいという極めて利己的な動機が発端ですが、わたしに向かって推薦してもらうものではなく、ゲストが大好きだと声を大にして叫びたいものを選んでいただいています。さて、今回はゲストにタイトルと見どころをうかがう、「週末これ読もう」編です。第一回のゲストは、ゆたさんです。どうも、こんばんは。
ゆたさん:こんばんは
舞子:わたしの思うゆたさんは読書に限らず、音楽、映画とたくさんの作品を鑑賞する鑑賞家だと思うのですが、軽く自己紹介をお願いします。
ゆたさん:改めましてこんばんは。ゆたさんです〜。自己紹介……そうですね。鑑賞家っていい言葉ですね。頂きます(笑)
舞子:友人として長い付き合いですけど、マメに連絡をとったり、近況報告したりするような仲ではなく、でも、刺激をしあっていられているゆるい仲だと認識してもらえていたらいいな……と思っています。
ゆたさん:そうですね。カッコいい言い方(笑) はてなダイアリーで日々日記書いてます^^
舞子:はてなダイアリーですよね。出会いは。
ゆたさん:ですね
舞子:お互い清春さんが大好きで。
ゆたさん:好きです
舞子:で、実際に会ったり、ネットで絡んだりして、わたしのほうが勝手にゆたさんのことを師匠だと思っています。
ゆたさん:おおお恐れ多い
舞子:そんなゆたさんに今回、ご紹介していただく小説は何でしょうか?
ゆたさん:はい。今回は、池澤夏樹さんの「南の島のティオ」です
舞子:
- 作者: 池澤夏樹
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ゆたさん:はい。1992年の作品で第41回小学館文学賞受賞。
舞子:池澤夏樹さんは、声優の池澤春菜さんのお父さんということで知っています。でも、作品は読んだことがなくて。
ゆたさん:おお。では紹介行きます?
舞子:はい、ネタばれをしない範囲でお願いします。
ゆたさん:まずはチラッと話が出ましたけど作者の人が結構変わっている方なんですよね。池澤春菜さんのお父さんという
舞子:海外をあちこち旅をしているんでしたっけ?
ゆたさん:ギリシャで過ごしたりフランス行かれたりと忙しいですね。あと父親が福永武彦さんでもあります
舞子:そこまでは、知りませんでした。
ゆたさん:なのでギリシャ語の翻訳等で活動をスタートさせます。あとは詩を投稿するようになるのですが、1988年にいきなり「スティル・ライフ」で芥川賞を受賞
舞子:芥川賞!
ゆたさん:なので本格的なデビューは遅い方ですね
舞子:意外でした。
ゆたさん:翻訳、詩、と来て 芥川賞は凄いですよね。次にまた賞を取るのですが、それが今回紹介する南の島のティオです
舞子:はい。ざっくり言うとどんなお話なのでしょうか?
ゆたさん:南の島に住む少年ティオが出会う人々との不思議な出来事を中心にしたお話ですね
舞子:南の島というのは、具体的にどこかをモチーフにしているのでしょうか?
ゆたさん:どこかでここがモデルですと言ってはいないのですが、ミクロネシアの島々が浮かびますね
舞子:なるほど。では、ここから三つの「ここ読んで」ポイントを挙げていただきましょう。
ゆたさん:はい。児童文学賞を取ったのというのでお分かりかと思うのですが、小学校高学年の子が読んでも入っていける話だと思います。連作短編集なのでよりいいかも
近江舞子:子どもがメインターゲットとなると、平易な言葉遣いで書かれているのでしょうか?
ゆたさん:それがなかなか大人でも読ませるように書かれているんですよねぇ。嫌らしくないあたたかな文体というか
舞子:子どもを、子ども扱いしていないというわけですね。
ゆたさん:はい。これが2つ目なのですが、南の島の開放感と同時に寓話的な部分も読み込んでほしいなと思います
舞子:寓話は、わたし好きです。
ゆたさん:凄い感じられると思います。そして最後ですが、戦争の傷跡。環境破壊。文明の波と...直接的な展開があるわけではないけれど、大人目線でも深く考えさせられる所を読んで欲しいですね
舞子:普段、わたしが考えない分野ですねえ。何か発見がありそうです。
ゆたさん:そうですね。発見だと思います。体験できて発見出来る作品になっているかと
舞子:さっそくポチりました。読むのが楽しみです。本の紹介はここまでとしまして、ゆたさんから普段どんな活動をしているかとかお知らせとかがあれば。
ゆたさん:最初に言っていたはてなダイアリーですね。なるべく毎日更新してます。
http://d.hatena.ne.jp/SHADE/
あとは最近地元でゆるい読書オフ会なんかを主催しております。
舞子:読書メーターですね。
ゆたさん:全然読まない本との出会いがあるので楽しいですね
http://bookmeter.com/u/4217
アカウントはこちらです〜
舞子:たぶん、ゆたさんの読書メーターをフォローしたらみなさん驚くと思います。
ゆたさん:(笑) 気軽にフォローお願いしますー
舞子:そんなところでしょうか?
ゆたさん:はい
舞子:では、二週間後までにお互い読んで感想を語り合いましょう。
【ゲスト募集のお知らせ】
わたしのほうからもゲストとしてお話を伺いたい人に声をかけていますが、もし、「自分もこの企画に出たい」という方がいらっしゃれば、おっしゃってください。ささやかながらお礼も用意しています。