今でこそ落ち着いたが、幼い頃から両親は仲が悪かった。いつも口喧嘩が絶えなかった。
一方的に父が怒鳴るだけだったが。そんな環境で萎縮しないわけがない。
いつも父と母の顔色をうかがっていた。
父が絶対だった。神と言ってもいいだろう。
いつか『毒になる親』を読んだ。自分の境遇に重なるものがあって胸が痛んだ。
今、鎖から解き放たれ、自由を手に入れたかのように見えるが、まだ心底では縛られている。
尊い自由はいつになったら手中に収まるのか。
しかし、やりたいことをやるだけだ。どんな環境だって、やりたいことがあれば、叶えたい望みがあれば関係ない。
美しき日々を。