蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

とある目の不自由な方が杖を失いました。幸い近くに弟の家があり、何かあったときのためにと合い鍵を渡されていたので、弟は不在でしたが家に入って杖の代わりになるものを探すことができます。さて、その中で最適だったのはスキー板。高さや強度ちょうどよいのです。しかし、彼は迷いました。いくら自分が目が不自由で突くものが要るからといって、スキー板を使ってはおかしくないかと。結果、彼は危険にもかかわらず傘を選び、幾度も転びながら帰宅しましたとさ。
これは「人は期待されている役割を演じてしまう」という例です。僕も花を買うとき、以前ならレディースの服を買うとき、「男は〜」などと躊躇してしまいました。というか高校まではほとんどそうだった。敵の正体を知って安心できた気がします。
おやすみなさい。