蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

sadsのDVDを見ながら。今までDVDはPS2をテレビにつなげて見ていたから気づかなかったけど、イヤホンで聴いたらギターの音が良くわかる。2年前のアルバム『13』。本人は「たまたま曲数とツアーの本数が13だったから」と当時は言ってた。最近知ったけど、本当は「自分1人と他のメンバー3人」という溝というかバンドになりきれなかったことを表しているんだそうな。移籍したメジャーとの契約を打ち切って、彼の憧れ、理想の「バンド」になろうとして、前年9ヶ月で131本のツアーを満身創痍で駆け抜けた。結果、13階段を上のぼってジ・エンド。確かにその頃は終わりをほのめかす発言ばかりだった。しかし、今はどうだろう。激しい曲、バンド、そんな期待を持っていたファンはいなくなって、残念だけれどセールスもライブ動員数も減ってしまったけれども、幸せそうだ。彼は自分の思う道をやりきって、壁にぶち当たって、そのたびに投げ出したい気持ちを力にして、超えてきた。ファンじゃない人が聞けば、「青臭い」なんて一笑に付しそうな歌をまた歌うようになった、そうして今36歳。来月からまたリリースラッシュ。楽しみだな。