蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

 この暗闇に一人、顔を両手で覆い苦悶する。寂しいとか不安だとかじゃ言い表せない。カラスの鳴き声が聞こえる。遠い朝の始まり。僕は書ける。ただただ、つまらない。それだけだ。近江舞子サナトリウム6hotにも満たない。ここもそれに毛が生えたようなものだ。
 僕の好きなのは脈絡もなくて、筋が通ってなくても一読して「美しい」、それをすっと感じられるもの。
 例えれば、不倫を隠しているような気分。たとえ不道徳でも後ろ指さされようと、人生を芸術にしたい。しかし、今のところ目処がつかない。作品にして表すより他無いが一向に進まない。
 愛していることを示すにはまず行動。その中の一つが言葉にするという行動。「愛している」と言うことが即ち愛の証ではない。
 「告白するほうとされるほうどちらがいいですか?」という質問。んー、それはやはり告白されたい。押して押して押し倒されたい。しかしながら、如何せんそんな女性は現れやしない、過去にも未来にも。だから、臆病者の僕が不器用なアプローチで迫る。ちょっと女性に優しくされただけで思い上がってしまい惚れっぽいけど、これは勘違いだと常々言い聞かせている。僕はその器じゃないと。