2010-09-23 凡庸なる 日記 わたしは李徴だ。所謂、臆病な自尊心と、尊大な羞恥心を抱えている。 己を凡人だとわかりながら、凡人だと悟りたくない。 けれども、わたしは虎にはなれない。逃げ、駆ける勇気を持たない。わたしの本能の行き着く先にきっと発狂はない。 文芸によって「変態」を描きたい。それは「狂気」も含んでいるし、「美」も含んでいる。エロスやグロテスクは放っておいて。 頭が歪んじまっちまうような。脳を染め上げるような。 磨かなくちゃいけないものがいっぱい。