蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

九月二十二日

 今日は舞台を観に行った。つまらなかった。
 それで終わるのもつまらないので、どうしたらおもしろくなるだろうか、自分ならどうするかと、演劇の経験もないわたしが考えてみる。
 ナレーションが要らない。演技の中でそれとわかる台詞を言うなり、動きをするなりすればいい。
 せっかくの設定が活かされていない。八十分と、時間は限られていた。それなら、登場人物を減らして、その分、ひとりひとりを掘り下げればいい。
 小ネタで笑わせたいのはわかる。でも、それの連続だけで、大筋がない。終わり方も劇的でない。芯を太くしたほうがいい。
 なんて、アンケートに書く勇気もないので、無難に「主演女優さんの演技が(素人目から見て)上手でした」と記して出した。
 そういえば、あいちトリエンナーレはいつまでやっているのだろうか。観たいと思っているものは別にない。そこに行って偶然、出会い、刺激を受けたい。
 読書だけでなく。