蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

感想:曽田正人『Change!』4巻

Change!(4) (KCデラックス)

Change!(4) (KCデラックス)

 

 この漫画を1巻から読んでいます。高校生ラッパーのお話です。ラップは、わたしが感じるところで言うと、落語と同じで、「巧いと感心するけれども、おもしろいとは思わない」ものなのですが、この漫画はおもしろいです。

 それはなぜか。文字で自分のペースで読めるからです。これが音楽になってしまうと、言葉として何を言っているのかわからないし、速くてついていけません。

 また、漫画ですから大きなストーリーがあります。だから、この作品のラップをおもしろがれます。

 4巻では、ラップバトルは「(和歌の)贈答歌や歌合を超高速・即興でやるようなもの」と主人公の父が表すのですが、そこに日本人が広い意味の「歌」を好む歴史を感じました。お薦めです。

 詩は難しい。書くのも、読むのも。だからと言って、遠ざけるのは違うと思った。わたしは文士だから。
 前回十一月の文学フリマ東京で散文詩集を出した。MORRIEさんのライヴに行ったとき、彼がお話の中で粕谷栄市という詩人の名を挙げたので、試しに読んでみて触発されたのだ。
 Twitterのフォロイーが挙げていた、荒川洋治『詩とことば』を詠み終わった。詩は自由。とても自由なのだ。だが、確かな技術が要る。
 詩は難しい。書くのも、読むのも。だからと言って、遠ざけるのは違うと思った。わたしは文士だから。

https://www.instagram.com/p/BvA66wsl613/

咲イタヨ。

感想:映画『カメラを止めるな』

 公開当初、とあるラジオパーソナリティさんが「おもしろい」とおっしゃっていて気になり始め、インターネット上でも話題になっていて観たいとは思っていたのですが、わたしは映画館があまり好きではないので、二の足を踏んでいました。それから数か月、ついに先日テレビで放映されたものを観ました。また、録画したものを改めて観ました。

 幸いにも今までネタバレにも出くわさず、キャッチコピーの「“37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル!”……を撮ったヤツらの話」しか事前情報は得ていませんでした。そこは映画館で観た皆さんと同じ状態でしょう。ただ皆さんと違ったのは、各所から絶賛の嵐で期待値が上がるところを、わたしは「皆が皆褒めるものは、実際凄くない。賛否両論あってこそのものだ」を信条としているので、逆に期待値を下げて臨んだところです。

 で、感想です。これ、キャッチコピーでネタバレというかそれが全てで、それ以上でもそれ以下でもない話だな、と。冒頭の37分はこれがあとから効いてくるんでしょって思っていたので、そこはどうこう言いません。それが終わってからとても上手に伏線回収をしていて、感心しました。たぶん、皆さまはそこに爽快感やら面白味を感じたのでしょう。しかし、わたしは、「とにかく上手。でもそれだけ」としか思いませんでした。何と言うか、「お仕事現場の裏事情見せます!」くらいの感じ。上手に作る技術がなければ面白くはできませんが、この作品は技術が高いことだけに留まっている気がします。

 ★二つ。

※ちなみにわたしが一番好きな映画は『Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb(邦題:博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか)』

(仮)

 五月の文学フリマ東京で出す新作の第一稿が書けました。

 大好きな人のことを想って書いたので、すらすら。三十枚の掌編です。執筆にかけた日数はのべ七日くらい。

 今回は余裕があるので、印刷所に製本をお願いしようと思います。

 その先はまた、詩に取り組んでみるつもりです。

感想:清春「KIYOHARU 25TH ANNIVERSARY YEARS debut days『REPLAY』」 at 名古屋ダイアモンドホール

 新旧の黒夢曲が多数でした。アンコール1で、「MARIA」、「少年」と来たので、「Like A Angel」が来るかなと期待したものの無し。

 そして、最後は「KINGDOM」じゃなくて「BEAMS」。

 清春さんがはけたあと、スクリーンに告知。七月に自叙伝『清春』とカバーアルバム『COVERS』のリリース。収録曲の一部が公開されたものの誰の曲なのかわたしにはわかりませんでした。そのあとで、「忘却の空」のセルフカバーの音源がフルで流れました。劇的な変化はないけれど、今の、最新型の清春さんの歌でした。さらに、東阪ホールライヴがあると。

 待ち遠しい。